こんにちは、家計管理で余裕のある暮らしを提案するきょんです!
私は、結婚後4ヶ月で夫が突然仕事を失うという経験をしました。
ですが、貯め体質であった私は29歳当時の時点で貯金が500万円以上あったため、家計に余裕があり不安なく今まで通りの生活を送ることができました。
また、私も私立の非常勤講師として働いていたのですが、夫婦2人であれば私の給与だけである程度生活できました。
そこで今回は、私立の非常勤講師として働いていた時の給与や当時の生活についてご紹介します。
また、私立と公立どちらの学校でも働いたことがあるのですが、それぞれのメリット・デメリットについても体験を踏まえご紹介します。
✔️私立と公立の非常勤講師時代の給与をご紹介
✔️私立と公立、非常勤講師で働くそれぞれのメリット・デメリット
✔️非常勤講師の給与だけで生活は続けていけるのか
私立や公立の非常勤講師として働くことに興味を持っている人はもちろん、非常勤講師だけで十分な生活を送れるのか知りたい人の参考になればと思います。
教師としての職歴
学校の先生を目指している人、働いている人にとって、私立と公立どちらで働くのがより良いのか悩むこともあると思います。
私は公立と私立それぞれで非常勤講師を体験した結果、非常勤講師で働くのであれば公立より私立の方がおすすめだと考えています。
・大卒後、公立高校で非常勤講師3年→臨任を2年(合計5年)
・私立へ転職し非常勤講師を3年
公立と私立、どちらもメリット・デメリットはありますが、非常勤講師という立場であれば私立の方が条件が良かったです。
給与やその他の面のメリット・デメリットについて、経験を踏まえご紹介していきます。
私立学校の非常勤講師ってどう?
私立の学校で働いてみて感じたポイントは、以下の4点です。
・良い教員確保のため給与状況を良くしていると感じ取れる。
・学校自体が綺麗。
・公立に比べ、物品購入などの申請が圧倒的に楽で早い。
・教師の入れ替わりが公立よりも少ないため、良くも悪くも「変わらない」雰囲気がある。
私の場合、生徒の雰囲気や学校の雰囲気、職員室の雰囲気についても特別なストレスは感じることがなかったので、良い職場だったと実感しています。
良い学校法人に勤めることができたのは、幸いでした。
はっきり言って、勤務する学校により印象は違います。ですが、勤める側の対応や柔軟性もとても大切です。
「前の学校ではこうしていたのに…」「教師ならこうするべきでは?」という固定概念があると、各学校の決まりや伝統に対し否定的な意見を持ちやすくなってしまうので、新しい学校に勤める際には特に気をつけていました。
この考え方もあってか、新しく体験する私立の学校という職場に対しても、嫌な印象は抱かずに働き続けることができました。
私立の非常勤講師の給与と勤務状況
はっきり言って、私立の非常勤講師は法人により雇用条件も全く違います。
そのため、あくまで私の場合ということになるのですが、給与については当時特に文句はありませんでした。私のリアルな給与は、こんな感じでした。
・「1週間の授業数 × 13,800円」で計算。
→1週間18コマだったので248,400円が基本給。
・年2回の賞与あり。手取りで各30〜35万ほど。
・コマ数に応じて社会保険付き。
ここから社会保険料や税金が引かれるため、月々の手取りは23万円前後といった感じでした。
ただし、嬉しいポイントがいくつかあります。
・夏休みや冬休みなど、長期期間は仕事も休み。給与は発生する。
・学校行事(体育祭や文化祭)などで授業がない日も休んで良い。
・基本勤務時間は「授業時間」のみ。
・授業(定期テスト含む)以外の仕事(生徒指導や進路相談、面談など)はなし。
そのため、夏休み期間などは1ヶ月以上仕事は休みでしたが給与は同額支払われました。
これはとても嬉しかったです!20代、色々経験したい年頃でもあったため、旅行の時間に当てたり副業の勉強をしたり、いろいろな時間に充てることができました。
普通の会社員にはない、特別な魅力だと思います。
公立学校の非常勤講師ってどう?
最初に非常勤講師として働いたのは、公立高校でした。
公立の学校で働いてみて感じたポイントは、以下の4点です。
・若い先生からベテランの先生までバランスよく勤務している。
・転任してきた教員や非常勤に対しても、積極的に声をかけてくれる。
・物品購入の際の手続きが面倒。ハンコがたくさん必要…。
・公立のため、良くも悪くも細かくきちっとした手続きがたくさんある。
最初に勤務した学校や、その後移動して出会ったほとんどの先生が、とても気さくに声をかけてきてくれました。
公立高校は一定数の教員が毎年必ず移動となるため、ウェルカム体制が自然と取れているように感じました。
非常勤で常に席に座っているわけでもない私に対しても、テスト期間の時などランチに誘っていただいたり、優しい人が多かったなと思います。
教員の嫌なニュースもたくさんありますが、教師を目指すくらいですのでやっぱり優しい人や話があ面白い人が多かったですよ(^^)
ただ、書類に関しては面倒なことが多かったです。
授業で必要なものを購入したいと思ったら、何人に書類を回しハンコを押してもらっていたのか…公立のため、書面を残すことも大切だとは思いますが、忙しい先生方にハンコをお願いしに行くのはこちらも申し訳なかったです。
公立の非常勤講師の給与と勤務状況
公立学校の非常勤講師は、勤務する県や市により雇用条件や給与が変わってくるので、ホームページなどでしっかりと確認するのがベストです。
私の場合ということになるのですが、リアルな給与はこんな感じでした。
・週14コマの勤務で手取り16〜17万円ほど。
・賞与、社会保険はなし。
私が働いていたのは10年ほど前になるため、今は変わってしまったかもしれませんが手取りは20万円に届きませんでした。
社会保険もつかなかったので、そこが苦しかったですね。
・長期休暇中も出勤あり。ただし工夫はできる。
・学校行事(体育祭や文化祭)などで授業がない日も出勤はする。
・基本勤務時間は「授業時間」のみ。
・授業(定期テスト含む)以外の仕事(生徒指導や進路相談、面談など)はなし。
公立学校で働いていた時は、授業がない日でも勤務する曜日であれば出勤する必要がありました。
例えば、月曜日1〜4時間目の授業を受け持っていた場合、学校行事などで授業がなくても同じ時間は勤務しなければいけません。
特にやらなきゃいけない仕事はないので、私は授業準備やプリントの採点などをしていました。
また、夏休みなどの長期休暇期間については、勤務日をまとめることができました。
出勤したら、次の学期の授業準備をメインに働いていました。
私立と比べると出勤はしなくてはいけないので、そこはやはりデメリットに感じました。
私学・公立の非常勤講師の比較
公立学校と私立学校、両方の学校で非常勤講師を務めた経験から、2つを比較してみたいと思います。
あくまで私が経験した内容、勤務状況をもとにご紹介しておりますので、全ての勤務条件が同じではありません。
ご参考程度に見ていただければと思います。
公立学校 | 私立学校 | |
給与の比較 | ◯ | ◎ |
社会保険 | なし | あり |
賞与(ボーナス) | なし | あり |
長期休み期間 | 勤務あり | 勤務なし |
授業以外の仕事 | なし | なし |
行事の日の勤務 | あり | なし |
比較してみると、私立学校の方が勤務条件としては非常に良かったです。
どちらで勤務しても、仕事内容は変わりません。基本的に授業と定期テストの処理、成績付けが仕事となります。
職場の雰囲気などは、勤め先によって大きく変わってくるため、公立と私立でそこまで大きな差はないと思います。
ただ、公立学校の方が毎年教員の移動があるため、新しくきた先生や非常勤講師に対しても気軽に話しかけてきてくれたことが多かったです。
非常勤講師だけで生活は送れる?
教員は激務が問題となっていますが、非常勤講師であれば授業時間だけが勤務時間となります。
授業準備は必要になりますが、保護者の対応や会議など他の仕事はないため、比較的仕事時間を少なくすることができます。
それなら、非常勤講師だけで生活を続けることはできる?食べていける?
答えは、正直厳しいです。その理由は、いくつかあります。
・ある程度のコマ数を受け持たなければ、給与を保てない。
・コマ数が確保できない場合、学校を掛け持つ必要がある。
・社会保障がない場合、給与の中から自分で払わなければならない。
・来年以降の勤務がどうなるか分からず不安定。
・昇給しない。
授業を1週間で18コマ担当した時、私立で23万前後の手取りでした。賞与がある程度しっかりとあったし社会保障もついていたので生活できましたが、そもそも担当できるコマ数が少ないとこの額の給料が確保できません。
1つの学校での給料が低い場合には、2〜3校掛け持つ必要が出てくるため、とても忙しくなります。
また、教員は勤務年数により給与額が決まったりその後昇給していくものですが、非常勤講師の場合は基本的に勤務年数に合わせて給与が上がることもありません。
そのため、非常勤講師だけで生活をしていくのはかなり厳しいでしょう。
やるなら副業との組み合わせがおすすめ
非常勤講師として働きつつ生計を立てたい場合には、副業をすることが必須になってくるかと思います。
勤務時間に余裕がある分、副業はとてもやりやすいので、非常勤講師であれば積極的に挑戦すべきです。
また、非常勤講師をしていた人のほとんどが以下のような人たちでした。
・正規の教員を目指している人。
・結婚していて夫婦共働きの人。
・子育てがある程度落ち着き、日中だけ働きたい人。
・ダブルワークをしたい人。
若い人のほとんどは、毎年教員採用試験を受け、受かったら正規の職員になり、落ちたら非常勤講師を続けて来年の試験に再トライする。
時給換算にしたらパートよりも高くなるし、夏休みや年末年始の勤務も融通がきくところがあるため、小学生以上のお子さんがいる人が非常勤として働いているということも、よくありました。
非常勤講師だけで生計を立てて家族を養っている、今後もその予定だという人には出会いませんでした。
やはり、非常勤講師だけでずっと生活していくことはかなり厳しいので、どのような働き方をするかは計画的に考えておく必要があります。
夫の失職期間を支えた私の働き方
私は夫婦共働きで、世帯としてはある程度の収入がある状態だったのですが、夫が結婚4ヶ月で突然職を失ってしまいました。
貯金があり、私立での非常勤講師としての勤務は給与や賞与もある程度しっかりしていたので、私たちの生活は大きく崩れることはなく安心して送ることができました。
ただ、当時私も、非常勤講師の仕事に加えて副業はしていました。
・youtubeの動画撮影と編集。
・ブログ記事の制作。
これまた特殊な状態かと思いますが、起業した友達からこれらの仕事を手伝ってくれないかと相談され、一緒に取り組むことになりました。
給与は歩合制だったり、文字数=1円などで記事を書いていました。
多い時で月5万円ほど副業で給料をもらえていたので、生活の足しになりました。
副業のおかげもあり、家計の心配をする必要がなかったので、夫は焦らずしっかりと就職活動に集中することができました。
その甲斐あり、翌年度には無事新しい仕事につき、前職よりも高い給与の職場に勤めることができるようになったので、結果としては最高でした!
翌年度の就職前にも、短期のバイトや資格を活かした仕事もしてくれました。結局途中からは、フルタイムではないけど共働き状態になれたので家計は問題なしでした!
まとめ
今回は、公立学校と私立学校の両方で非常勤講師を経験したことをもとに、どちらで働く方がおすすめなのかをご紹介しました。
結果としては私立での非常勤講師がおすすめですが、学校法人によってはあまり条件の良くない勤務条件もあるので、気をつけてください。
人生には予期せぬ出来事があるため、複数の収入源や家計の管理が重要だと改めて実感しました。
今後の人生でも、状況に応じた柔軟な働き方と家計管理を心がけ、家族の安心感を大切にしていきたいと思います。
ぜひ皆さんも、予期せぬ事態に備えて、今からできることにトライしてみてください。